伝統武道の魅力
そもそも、武道って何?スポーツとの違いは?
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
武道(ぶどう)は、広義には古武道を含むが、狭義には明治維新以降に古武道から発展したもので、人を殺傷・制圧する技術に、その技を磨く稽古を通じて人格の完成をめざす、といった道の理念が加わったもの。
…とありますが難しくてよく分かりませんよね(笑)
「人を殺傷・制圧する技術に…」つまり、武道で磨く技術とは元々は人を殺傷または制圧をする為の物である。
と言っております。実際、そうなのです…。
武道の動きとは、より早く、より強く、より丁寧に、より確実に、を求めます。
そのため健陽会では、伝統武道における型・基本といったものを忠実に稽古に取り入れており、武道の技と動作の意味を合理的に指導いたします。
ですが、これだけではただ物騒なだけで、単なる暴力を身に付ける為のものに感じてしまいますよね。
本当に大切なのはここです
「その技を磨く稽古を通じて人格の完成をめざす…」
つまり武道の本質とは“人格形成”を目的とすることなのです。
どういうことかというと、武道の試合では「一本!!」と審判が声を上げることがあります。
すなわちこれは勝敗が決したことを意味し、この「一本」という言葉は武道的には相手の命をとり完全制圧をしたということを示します。
“スポーツ”と“武道”を大きく分ける一つの要素
武道の試合が終わると、勝者は相手に対して
残心(ザンシン)をします。
武士がまだいた時代であれば、これは命を取った相手に対し
「本当に斬り合わなければならなかった相手なのだろうか…」
と喜ぶどころかむしろ反省をし、人間としてどうなのか…と自分を戒める行為です。
現代であればもちろん命のやり取りまではしないものの、対戦相手に対して必ず一礼をし、コートを出るその時まで「相手をしてくださりありがとうございます…」という敬意を残心で示します。
例えば国技館で行われる、武道の代表と言っても過言ではない相撲。
取り組みが終わって土俵を降りる前に、たとえそれが決勝戦の場であってもガッツポーズなんてしまった日には、”厳重注意”や場合によっては”減給”といった罰則も与えられます。
空手であっても、一本を取った後に必要以上の追い打ちや、敬意のない態度をとれば一本の取り消しといった事にもなります。
これ程までに武道では、結果そのものよりも
本人の精神の部分に重きを置くのです。
本当の強さとは
健陽会では、身に付ける技の意味と用途を具体的に指導し、「危険である」という認識をきちんと理解してもらいます。
それ故道場生は、その技を試す相手への敬意を忘れず、自然と人への感謝の気持ちというものが身に付くのです。
試合や大会での結果のみでなく、
人間としての本当の強さ(優しさ)を求める為、健陽会では礼儀礼節の重要性を丁寧に指導いたします。